フィットネス ビギナーズノート

LSD・ペース走


基本的な走りのトレーニングはLSD(Long Slow Distance)
距離走、ペース走と言えるでしょう。

初期の段階ではインターバルトレーニングやビルドアップ走などの
スピードトレーニングは不要です。

まずはスタミナをしっかり身に付け、一定のペースで走れる走力を養う
ことが大切です。

ここでは基本的なトレーニングであるLSD、距離走、ペース走に
ついてまとめてみました。



LSD

LSDとは

LSDとはLong Slow Distanceの略で長い距離をゆっくりと
走り続けるトレーニングです。


ランニングにおける基本的なトレーニングの1つで、スタミナを
つけるためには、とても効果的なトレーニング方法です。

長い距離を走るために必要な能力はスピードよりもスタミナです。

走力を向上させるためには、ゆっくりと長時間、走り続けるLSD
が大切なのは周知の事実です。


LSDの効果

LSDを行うと毛細血管が発達し身体の隅々まで酸素が行き渡る
ようになります。

有酸素運動は酸素を取り込んで体内の糖質や脂質をエネルギーに
変換して行われる運動ですので、より酸素が行き渡るようになれば
それだけエネルギーも作れるという訳です。


全身に酸素が行き渡るということはそれだけ長時間運動を
続けられことになります。LSDを行うことによって疲れにくい身体、
スタミナのある身体が作られていくことになります。

LSDの様な軽い負荷の有酸素運動を続けていると心臓も強化
されて酸素を取り込む肺の能力も高まります。

また長い時間走り続けることによって筋力の向上も期待できます。

ゆっくり長時間走り続けることによって筋肉の持続性や疲労に
対する抵抗力、耐久性の向上を図ります。

LSDでスタミナが養成させるようになると、少しスピードアップを
試みても自然と対応出来るようになってきます。

このようにLSDは心肺機能の向上、持久力の向上にとても効果的な
トレーニングと言えます。

またインターバルトレーニングなどのスピードトレーニングを行った
翌日に疲労回復効果を目的としてLSDを行う場合があります。

強い負荷のトレーニングの後は、何もしないでダラダラと過ごすよりも
軽い負荷を与えてあげる方がかえって疲労回復を促進する効果が
あります。


LSDの方法

LSDはとにかくゆっくりとしたペースで延々と長い距離を走り続けます。
決して速く走って強い負荷を与えてはいけません。

LSDのスピードはジョギングよりも、もっとゆっくりのスピードと言われて
います。ちなみにジョギングは一般的に、おしゃべりが出来る程度の
ゆっくりなスピードと言われています。

具体的な速さは個人の能力・レベルによって違いますので一概には
言えません。1キロ8分でも速すぎるペースの人もいれば、1キロ7分
では遅すぎるペースの人もいます。

とにかく息が上がってしまう様ではペースが速すぎると言えます。
自分なりに速すぎず、また遅すぎてリズムがとりにくくならない程度の
ペースで走り続けることです。

心拍数でいうと120拍〜130拍くらいが適していると言われています。

走り続ける時間は出来れば1時間以上を目安に頑張りましょう。
理想は1時間30分〜2時間も走れるようになると良いでしょう。

LSDの場合は何回かに小分けにしてトータルで長時間を走る
というやり方ではダメだということ。LSDはあくまでも1回に長く
走り続けるということです。

またスピードが速すぎてもLSDの目的・効果が果たせないので
注意が必要です。知らず知らずにスピードが速くならないように
気を付けましょう。

またゆっくり走りながらフォームのチェックをしてみるのも手です。
ゆっくり走るのも速く走るのも基本的なフォームは一緒です。
ゆっくりだからこそフォームも確認しやすくなります。





ペース走

ペース走とは

ペース走とは、あらかじめ走るペースを決めておいて一定の
距離を同じ速度で走り続けるトレーニングです。

距離走でスタミナが養成されたら、今度はペース走でさらに
走力強化を目指します。

ランニングにおいてスタートし始めは、力んでオーバーペースで
走ってしまい、後半バテて全く脚が動かなくなるというパターンが
少なくありません。

ペース走は最後までバテずに走り切れる最適のペースを身に
付けるためのトレーニングです。


ペース走の効果

ペース走というトレーニングはある程度、ペース感覚を身に付ける
ことが可能となります。

またある一定の距離を走り続けるため心肺機能の向上や
筋力強化にも繋がります。


ペース走の方法

ペース走は距離表示のある公園やジョギングコースなどで行います。

まず目標のペースを設定し1キロを走ります。走り切ったところで
時計を確認し目標のペースかどうかチェックします。

速かったり遅かったり誤差を埋めるために次の1キロのスピードを
微調整します。これを何度も繰り返しペースを覚えていきます。

ペース感覚は何度も練習して身体で覚えるしかありません。
自分の息使いや身体の使い方、流れる景色の速さなど色々な
ことを総合的に取りいれて身に付けていきます。

最初のうちは上級者と一緒に走ってもらいペース感覚を身に
付けるという方法もいいかもしれません。


一人でトレーニングする場合、トレッドミルではスピードが
設定出来るので、最初のうちは利用するのも1つの方法です。


●ランニングウォッチ
[カシオ]CASIO 腕時計 SPORTS GEAR スポーツギア W-734J-2AJF メンズ
ラップ機能のある時計はランナーにとって必需品です。
こちらはコストパフォーマンスにすぐれた商品です。



関連ページ
 疲れない長距離の走り方
 ランナーズハイとセカンドウインド
 ゆっくり走る
 疲れない長距離の走り方その2
 スロージョギングの効果





ランニングの原理・原則・心得

ウォーキング

水泳

自転車

ダイエット

シェイプアップ

マラソントレーニング


 



                        坂道トレーニング                    【ジョギング】                 スピードトレーニング

                ジョギング初心者のトレーニングメニュー   【マラソントレーニング】    坂道トレーニング

ジョギング メニューへ

マラソントレーニング メニューへ