フィットネス ビギナーズノート

ピッチ走法とストライド走法


ランニングでは歩幅の大小によってピッチ走法とストライド走法の
2つに分けることが出来ます。

ピッチ走法とは

ピッチ走法とは歩幅を比較的小さくし、その代わりに脚の回転を
速くする走り方です。

日本人に向いている走法と言われ、市民ランナーからアスリート
までこのピッチ走法を取り入れている人は多いです。

有名どころでは高橋尚子や瀬古利彦等がピッチ走法を取り入れて
いました。

ピッチ走法はストライド走法と比べると身体への負担も比較的
少なくて済みます。

ピッチ走法の場合ペースを上げるときは、ピッチを速めるようにして
ペースを上げていきます。

腕振りをはやくするとピッチも上がります。肘を90度に折り高い位置で
腕振りをすると肩甲骨に連動し、それが骨盤へと伝わり脚が前に出る
のです。

ピッチが速いときは腕振りは高い位置で、ピッチがゆっくりの時は
腕振りは低い位置で行われます。

ピッチ走法で大切なのはリズムです。腕振りと呼吸のリズムを速める
ことによってピッチは上がっていきます。

しかしこのピッチを上げるという行為はエネルギーを使います。
ストライド走法と違って筋肉に掛かる負担は少なくて済みますが、
心拍数は上昇します。


ストライド走法とは

ストライド走法とは歩幅を比較的大きくとる走り方です。
その分ピッチは遅くなります。

ピッチを速くすればストライドが自然と小さくなりますし、ストライドを
大きくすればピッチはどうしても遅くなります。

ストライド走法はピッチ走法に比べると身体への負担が大きいので、
筋力の強い人に適していると言われています。
初心者の方は避けた方が良いかも知れません。

有名どころでは野口みずきや中山竹通等がストライド走法で
あると言われています。



適正なるピッチ・適正なるストライド

さてピッチ走法とストライド走法のどちらが良いかは一概には
言えません。個人の体格や適正にもよります。

あまりこだわらずに自然にまかせて走るのが一番良いと思います。
日本人で市民ランナーであれば自然にピッチ走法になる確率が
高いと思われます。

私達の頭の中にもストライド走法は筋力の強い人が行い、通常は
ピッチ走法を採用するだろうという考え方が浸透していると思われます。

しかし日本人にはピッチ走法が適しているということを意識しすぎて
初心者にはストライドが極端に狭い人も少なくないとも言われています。

同じピッチ走法でも最善のストライドを確保しないと、むやみやたらに
ピッチが速くなったり、あるいはタイムが伸びないという結果になりか
ねません。

自分は適正なピッチ、適正なストライドで走っていると思い込んで
いるだけかも知れませんので、伸び悩んでいる人はもう一度見直す
ことも大切です。


もしかしたらストライドが狭いのではないかという心あたりのある方は、
今までよりも少しだけストライドを広げてみてはいかがでしょうか?

この時注意すべき点はフォームを崩さないということです。ストライド
を広げようとすると重心が落ちてしまうことがあります。

いつもより腰高で走ることを意識してみましょう。そうすることによって
スムーズな重心移動も可能となり、推進力が増すことも出来ます。

(スピード)=(ストライド)×(ピッチ)の公式からも分かるように
タイムを良くするためには、ほんの少しだけストライドを広げてみるのも
1つの方法です。

タイムは同じでも今までよりも楽に走ることが出来るでしょう。ゆっくり、
ゆったり走っているのに結構速いなあ・・・という感覚です。

このように適正なピッチ、適正なストライドで走ることは、とても大切な
ことなのです。


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