プロネーション
人が走る時にはさまざまなクセがあります。着地に関しても
例外ではなくプロネーションと言われる足首の動きがあります。
プロネーションとは回内とも言われ、ランニングにおいては
足が接地する時に足首が内側に倒れこむことを言います。
多少のプロネーションは問題なく、ほとんど普通の現象と言って
よいものです。
一般的なランナーの接地はまず、かかと（もっと詳しく言うと
かかとの外側）
から接地して重心移動が足の外側を通り前方へと移動し、最後に
親指の付け根にある拇指球で地面を蹴り上げます。
ですから足裏の重心移動を見ると多少のプロネーションは当然の
ことです。
ランニングシューズの底を見ると、ほとんどの人がかかとの外側が
一番擦り減っていることがわかります。
また通常のプロネーション自体は着地時の衝撃を和らげるための
利にかなった動きであるとも言われています。
このプロネーションが極端に大きくなっていることをオーバー
プロネーションと言います。
Ｏ脚の人や1本のライン上を走ることを意識し過ぎたりすると
オーバープロネーションになりやすいと言われています。
またランニングシューズの底を見ると、かかとの外側が激しく
擦り減っている場合はオーバープロネーションの可能性が
高いです。
この場合ひざやすねに故障をきたすリスクが高まりますので
注意が必要です。
でも長い期間身に付いた身体の動きを修正することは、そう
簡単にはいきません。
オーバープロネーション用シューズやインナーソールを利用する
方法も1つの手です。
オーバープロネーション用シューズは主にソールの内側部分が
硬い素材で作られているものが多いです。これは内側に倒れ
こまないようにするための対応です。
アンダープロネーションはかかとの内側から接地し、足首が
外側に倒れこむことを言います。
ランニングシューズの底を見ると、かかとの内側が激しく擦り
減っている場合はアンダープロネーションの可能性が高いです。
アンダープロネーションの人は、ごくまれだそうです。
ニュートラルプロネーションとはプロネーションがほとんど
無い場合を言います。
もちろんこのニュートラルプロネーションが理想です。
ニュートラルプロネーションは足に負担がかからず疲労も少ない、
重心移動を効率よく行うことが出来、スピードに乗った効率的な
走りを可能とします。
■ランニングシューズの底が激しく擦り減っていると怪我の
原因にもなりかねません。
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