ロコモティブシンドローム
ロコモティブシンドローム(運動器症候群)という言葉があります。
私たちは加齢とともに骨や関節・筋肉などのいわゆる『運動器』
というものが衰えてきます。
ロコモティブシンドロームとはこの運動器の障害のために
要介護や寝たきりになるリスクが高い状態を言います。
要介護や寝たきりになる原因として5人に1人が運動器の障害
だと言われています。
『ロコモティブ』とは『移動能力を有する』という意味で、『ロコモティブ
シンドローム』を略して『ロコモ』というらしいです。
ロコモティブシンドロームの兆候としては、関節の痛みや筋肉の
衰えで、高齢者に多く早い人は40代くらいから始まります。
運動器の障害としては変形性関節症(関節の軟骨が擦り減って痛む
病気)や骨粗しょう症(骨量が減少して骨が弱くなり骨折しやすくなる
病気)などがあります。
私たちは運動器の重要性を認識し、その障害を今から予防する
よう心がけていくことが大切です。
日本整形外科学会では以下のようなロコモーショントレーニング
なるものをすすめています。
@片足立ち
目を開けたまま片足を上げて立ちます。左右1分間ずつ1日3回ほど
行います。
これは足の筋力とバランス能力を鍛えます。
Aスクワット
足を肩幅よりもやや開いて立ちます。背筋を伸ばしてお尻お突き出す
ような感じでそのままゆっくり膝を曲げていき、もとに戻します。
両膝がつま先よりも前に出ないように注意してください。
個人差があるのでくれぐれも無理をしない程度に行いましょう。
ロコモティブシンドロームの考え方はQOL(生活の質)を保つことを
目指すものです。
まだまだ他人事とは思わず、今から筋力強化など予防に取り組んで、
ずっと質の高い生活を送っていきたいものです。
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