筋持久力を高めるトレーニング(ランナーのための筋トレ)
ジョギングを行う上で、持久力を高めることはパフォーマンス
の向上につながります。
持久力には2つの種類があります。
1つは『全身持久力』で運動を長く続けるための能力、主に
心肺機能の高さのことを言います。
もう1つは『筋持久力』で筋肉を長時間働かせる能力、ズバリ
筋肉の能力です。
筋持久力を高めることは、それだけ怪我の防止にもつながり
ます。
ジョギングやランニングを行っていると全身持久力の方が
筋持久力より早いペースで向上するそうです。
ですから長い距離を走っていると呼吸はそれほど苦しくないのに
脚の方がガクガクになって走れなくなったりします。
そこで筋持久力を高めるために走るだけでなく筋力トレーニング
も取り入れてみましょう。
筋力がついてくると、上体が安定するので動作が効率化し、無駄な
エネルギーロスも減ってきます。
また着地における衝撃に耐えうる力がつき、故障も減ります。
筋持久力は主に遅筋の働きによるところが大きく、有酸素
運動の他、筋力トレーニングで鍛えることが効果的です。
鍛える部分としては主に腹筋、背筋などの体幹筋(身体の中
心部分)です。特に腹筋を鍛えることによって身体がブレずに
フォームも安定して体幹を使った走りが出来るようになります。
それとやはり走るのに大切な脚(下半身)も筋力トレーニングで
鍛えましょう。下半身はスクワットがおすすめです。
自重トレーニングやダンベル、マシンなどを使って行います。
トレーニングのやり方としては「低負荷・高回数」で行います。
具体的には最大筋力の50%〜60%ぐらいの負荷で1セット
15回〜20回ほどで2セット〜3セットを行います。
インターバルは短く1分以内とします。
種目としては腹筋運動ならクランチやトランクカールやレッグレイズ、
背筋ならバックエクステンション、下半身ならスクワットや
レッグプレスが特におすすめです。
以下にダンベルやマシンを使わないトレーニング(自重トレーニング)
の一部をご紹介します。
腹筋運動
・
トランクカール
腹直筋の上部に効くトレーニングです。
トランクカールは動作の幅が小さく、腰への負担は軽いが
腹直筋に意識を集中しやすいので効果は大です。
(1)膝を曲げたまま、床に仰向けにねます。
(2)手は頭の後ろに組みます。
(3)自分のへそを見るようにして上体を少し起こします。
肩が少し上がる上がるぐらいでいいです。上体を全部
起こす必要はありません)
・
レッグレイズ
腹直筋の下部に効くトレーニングです。
(1)仰向けに寝て、手をのひらを下に向け身体を支えます。
(2)そのまま両脚を床から浮かせ、上げ下ろしを行います。
脚を上げたときは、最後にお尻を浮かせて、腹直筋の収縮
を最大限にするよう意識します。
背筋運動
・
バックエクステンション
(1)床にうつ伏せになり、両手を頭の後ろで組みます。
(2)下半身は動かさずに腰を支点にして上半身を起こし、
ゆっくり下ろします。
アゴは上がらないように注意しましょう。
下半身
・
スクワット
(1)手を頭の後ろで組み足を肩幅に開いて立ちます。
(2)背筋を伸ばしてお尻お突き出すような感じでそのまま
ゆっくり膝を曲げていきます。
(3)大腿部と床が水平になるまで膝を曲げ、そこで一旦静止
してその後ゆっくりと立ち上がります。
両膝がつま先よりも前に出ないように注意してください。
またアウターマッスルだけでなく腸腰筋などのインナーマッスル
を鍛えることも大切です。
腸腰筋は骨盤を支えているとても重要な筋肉です。
腸腰筋を鍛えることによって骨盤の回転を滑らかにし、脚が
自然と前に出るようになり、推進力も増します。
このようにインナーマッスルを鍛えると身体の動きを滑らかに
パフォーマンスを高めることが出来ます。
腸腰筋を鍛えるトレーニングは
ももあげ運動
階段の1段とばし
レッグレイズ
エアロバイク
踏み台昇降運動
などがあります。
体幹筋(身体の中心部分)を鍛えることは、ジョギングを行う上で
大変プラスになりますので、ぜひ筋力トレーニングも取り入れて
みてください。
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