チートデイの正しいやり方

---

ダイエットを始めてしばらくは順調に体重が減り始めても
停滞期と言う壁にぶちあたる時があります。

この停滞期を乗り越える1つの方法にチートデイというものが
あります。

チートデイとは

チートデイとは簡単に言うと食事制限をしないで思い切り食べて
良い日のことです。

ダイエットにおいて停滞期はあって当たり前のようなものです。

なぜ停滞期が起こるかと言うと、それは人間の身体が持つ
ホメオスタシスという性質のためです。

ダイエットを始めて摂取カロリーが減ると私たちの身体は敏感に
反応し、危機的状態だというふうに判断してしまいます。

そうなるとなるべく消費エネルギーを少なくしようとして、身体が
勝手に省エネモードになってしまいます。

それで体重が思うように減らなくなる停滞期というものに
ぶちあたってしまうのです。

この停滞期を打破するためにチートデイという方法があります。

今までと違って思い切り食べる日を作ることによって、自分の
身体に、『今は危機的な状態ではないよ』ということを認識させる
のです。

チートとは元々『騙す』とか『ズル』などの意味があります。
自分の身体に、今はダイエットをしていないよ・・・と騙す様なイメージ
なのかも知れません。

このチートデイを上手に利用することによって、停滞期を乗り越え
再び体重が減り始めるというテクニックがあるのです。

チートデイの正しいやり方

■チートデイの食べる量
チートデイにおける食べる量については諸説があるようです。

1つはチートデイを行う本人の基礎代謝量の3〜4倍くらいまでは
食べて良いというもの。

2つめはダイエット中の摂取カロリーの1.5倍〜2倍。

3つめはダイエット中の摂取カロリーに2,500カロリーをプラスした量
などなど。

食べる量については明確な基準は無い様です。

ただ1日の人間の食べる量には限界がありますので、チートデイ
当日はあまりこの数字を気にせずに好きなだけ食べても大丈夫
でしょう。

問題なのは中途半端に食べて少しだけ摂取カロリーを増やすこと。
これでは自分の身体が危機的状態ではないという認識まで至らず、
ただ単に摂取カロリーを増やしてしまうだけの結果に終わります。


■チートデイのメニュー
基本的に好きなものを食べて結構です。
好きなものを食べることによってストレス解消につながりダイエットの
成功に役立ちます。

但し、ジャンクフードなど身体に良くないものは、なるべく控えた方が
良いでしょう。


■チートデイの期間
チートデイは必ず1日で終わらせます。2日連続とならないように
します。

チートデイを行うと食欲が一気に増しますので、翌日もたくさん
食べたい衝動にかられますが、ここが我慢のしどころです。
2日連続となるとダイエットは失敗します。

また次のチートデイまでの間隔は3週間くらいは空けましょう。


■体重の変化
チートデイを行った日以降しばらくは体重は一時的に増えます。
しかしチートデイの翌日からまた食事制限をしますので段々とまた
体重は減っていき、チートデイを行う直前よりも体重は減ります。

一時的に増えるのは当然ですので、うろたえないようにしましょう。

チートデイの注意点・リスク

チートデイは停滞期を打破するための有効な手段ではありますが
やり方を間違えるとダイエットに失敗してリバウンドしてしまうという
危険性も兼ね備えています。

チートデイで成功するための条件は、毎日のカロリー計算をきちんと
具体的な数字で把握していることです。

ダイエットにおける自分の摂取カロリーを把握していて、カロリー
コントロールをきちんと出来ている人が、停滞期を乗り超える手段
として使う場合に有効となります。

カロリー計算を自分の感覚だけで行っている人がそのままチートデイ
にトライすると失敗する確率が高いと言われています。

何故なら感覚だけでやっている人は、チートデイを実行するまでも
なく、案外普段から摂取カロリーが多い場合が多々あるからです。

そしてチートデイを行った翌日は、またいつもの食事制限・いつもの
摂取カロリーに戻りますので意志の強い人でなければ、昨日の思い
切り食べた満足感という誘惑にかられ大食いが続いてしまう危険性
があります。

きちんとカロリー計算が出来る人で、しかも意志の強い人が
このチートデイを成功出来る人です。

もし自分に自信がなければむやみにトライしない方が良いかも
しれません。

ただ上手に行えば停滞期を早く抜け出すのに有効な手段である
ことは間違いありません。


関連ページ
　停滞期の乗り越え方
　リバウンド
　ダイエット計画
　運動を継続させるためのポイント