寝苦しい夏の快眠方法(エアコン利用法)
夏は当然暑く、夜も寝苦しい日々が続きます。
睡眠不足に陥ると仕事や勉強に影響が出たり健康を害する
原因にもなってしまいます。
寝苦しい夏の夜でも如何に快眠出来るかが健康を維持する
ためにも重要になってきます。
暑い夏はエアコンを上手に利用することがポイントです。
エアコン無しで眠ると知らず知らずのうちに熱中症になって
しまう恐れもあります。
特に高齢者の方は体温調整能力が衰えているので注意が必要です。
エアコンは冷やし過ぎるとかえって身体に良くないですが上手に
利用すれば快適に眠ることができます。
ただ意外とエアコンの特性を理解していない、上手な利用法を
知らない人も多いようです。
夏のエアコンを上手に活用するためには冷房と除湿の違いを
理解することが大切です。
冷房とは温度と湿度を大きく下げることを目的とした機能で、
除湿とは温度を出来るだけ下げずに湿度を下げることを目的
とした機能です。
ここで注意して頂きたいことは湿度を下げる機能は除湿よりも
冷房の方が高いということです。
空気をより冷やした方が、それだけ除湿量も大きくなるからです。
湿度を下げるためには冷房よりも除湿の方が強いと思っている
人も多いようですが、それは間違いです。
また除湿の機能にも『弱冷房除湿』と『再熱除湿』2通りあります。
『弱冷房除湿』は昔からあるエアコンの機能で温度を少し下げつつ
除湿するというものです。
『再熱除湿』は近年のエアコンの上位機種に搭載されている機能で
部屋の温度を下げないで除湿するというものです。
空気の温度を一旦下げて除湿した後、暖め直した空気を吹き出す
ため、部屋の温度は下げずに済みます。
その代りエネルギーをたくさん使うので電気代も高くなります。
■まとめ
部屋の温度を下げる機能
再熱除湿 < 弱冷房除湿 < 冷房
部屋の湿度を下げる機能
弱冷房除湿 < 再熱除湿 < 冷房
さてエアコンの機能を十分理解したうえで夏の夜を快適に
眠るためにはどうしたら良いのでしょうか?
まずは寝る前に寝室を冷やしておきましょう。
この時は冷房を使用して部屋の温度を下げるようにします。
風量は強風にします。
そして眠りにつく時には除湿に切り替えます。
冷房のままだと身体が冷えすぎてしまうことがあります。
風量も自動設定か弱にしましょう。
特にエアコンをつけると寒い、消すと暑いという人は
除湿を上手に利用すると良いでしょう。
身体が冷えすぎると、身体がだるくなる・喉が痛くなる
腹痛などの症状が現れる場合もありますので、冷やし過ぎ
には十分注意しましょう。
温度を下げることも、湿度を下げることも冷房よりは弱い
除湿を上手に利用しましょう。
温度設定は27℃〜28℃と高めの設定が良いでしょう。
また切タイマー設定をして眠る人も多いですが、エアコンが
切れた時に暑くて目が覚めてしまうというパターンも多い様です。
途中で目が覚めてしまう、特に深い眠りのノンレム睡眠の
タイミングで暑くて目が覚めてしまうと、快適な睡眠とは決して
言えません。
タイマーを使用する場合は比較的深い眠りの多い時間帯である
3時間くらいはつけておくようにしましょう。
エアコンが切れると日中の日差しにより熱を持った建物から
熱が放射されて急激に室温が上がるそうです。
特にマンションなどのコンクリート造の建物はエアコンを切った
途端に顕著に部屋が暑くなります。
真夏の熱帯夜など特に暑い時期は、朝までつけっぱなしという
方法もありです。
この場合は除湿で温度設定は28℃と高くしておきましょう。
朝までつけっぱなしの場合でも、理想は起きる30分〜1時間
くらい前には切れるようにしておくと良いです。
というのも人間は体温が高い時は目が覚めて、体温が下がって
いる時は眠りにつきやすくなります。
身体が冷えたままで起こされると、目覚めが悪かったり、何となく
だるかったりします。
そこで起きる直前にエアコンが切れるようにすると、体温が少し
上がり目覚めも良くなるというものです。
エアコンを使用するにあたって気になるのは電気代です。
精神衛生上・精神的な健康を保つためにも知っておいて
損は無いでしょう。
エアコンは設定温度を1℃上げるだけで約10%消費電力が
少なくなるそうです。
風量の強弱は電気代にそれほど影響は無いので、設定温度
を低くするよりも、設定温度を1℃上げて風量を強くした方が
節電になるそうです。
また夏のエアコンの機能別電気代は
弱冷房除湿 < 冷房 < 再熱除湿 というふうに
弱冷房除湿が一番電気代は安く済みます。
健康面、経済面の両方において、夏の睡眠中は弱冷房除湿
が一番良いでしょう。
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