速筋と遅筋
筋肉は主に筋繊維というもので構成されています。
筋繊維には大きく分けて2種類があります。
1つは縮む速度が速い「
速筋」ともう1つは縮む速度が遅い
「
遅筋」の2つです。
速筋は、すばやく収縮することが出来るため瞬発力を引き出す
時に使われる筋肉です。
また速筋は無酸素運動の時によく使われる筋肉でその色から
白筋とも言われています。
速筋は疲れやすい筋肉ですが筋肥大しやすい筋肉です。
速筋を鍛えるには、筋トレの場合高負荷低回数のトレーニング
が効果的です。
遅筋は、小さな筋肉でゆっくり収縮し、持久力を引き出すときに
使われます。
また遅筋は有酸素運動の時によく使われる筋肉でその色から
赤筋とも言われています。
遅筋は筋肥大しにくい筋肉ですが疲れにくくマラソン選手などは
この遅筋が大変発達しています。
遅筋を鍛えるには、筋トレの場合、低負荷高回数のトレーニング
が効果的です。
また遅筋を鍛えるにはジョギングなどの有酸素運動が効果的
です。
私たちの日常の動作は速筋よりも遅筋が使われることが多く
また遅筋は速筋よりも柔軟性があり、遅筋を中心にトレーニング
を行うと比較的怪我も少なくなると言われています。
私たちトレーニーは速筋を鍛えることに必死ですが、生活の上
では遅筋が発達している方が有利と言えそうです。
人間の身体において速筋と遅筋の2種類の筋肉の割合は
生まれつきの個人差があり、この割合によってスポーツの
種目の適正などが出てきたりします。
速筋の割合が多い人は瞬発力を必要とするスポーツ(短距離走、
投てき、跳躍など)
遅筋の割合が多い人は持久力を必要とするスポーツ(長距離走
など)に向いています。
この速筋と遅筋2種類の割合はトレーニングによって一部変えら
れることが解ってきました。
持久トレーニングによって速筋を遅筋に近い性質に変化させられる
というものです。しかし逆の遅筋を速筋に・・・といのは不可能らしい
です。
但し、ウエイトトレーニングによって速筋を太く強く鍛えることに
よって面積を増やすことはできますので、やはりトレーニングは
大切なのです。
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