エネルギー代謝
世の中には太りやすい体質、太りにくい体質という人がいます。
これは私たちの体内で行われる、エネルギー代謝というもの
が大きく影響しています。
エネルギー代謝が高ければ高いほど、太りにくいと言えます。
エネルギー代謝には3種類があります。
人間は呼吸をするとか、心臓を動かすということだけでも
エネルギーを必要とします。
この何もしていない、安静にしていても、生きていくために
最低限必要なエネルギーのことを基礎代謝とはいいます。
基礎代謝が高いということは、それだけ必要とするエネルギーが
多いということです。
エネルギーをたくさん使うということは脂肪が燃焼されて
太りにくいということです。
基礎代謝量は1日の総消費エネルギーの60%〜70%を
占めています。
基礎代謝量は10歳代をピークに、加齢とともに減っていきます。
私のような中年以降の人が以前より太りやすくなるのは
このためです。
大きな理由は、筋肉の減少があげられます。
基礎代謝でエネルギーの消費が最も多いのが何と筋肉なのです。
そのため筋力トレーニングを行って、筋肉を付けることによって
太りにくい身体をつくることが出来ます。
日常の動作、運動など身体を動かす時に必要となる
エネルギー消費のことをいいます。
重労働をしたり、激しい運動をしたりすると高くなります。
生活活動代謝は1日の総消費エネルギーの20%〜30%を
占めています。
食事をすると身体が温まり汗をかきます。
このように食事の時に使われるエネルギーのことをいいます。
この食事誘導性熱代謝を高めるためには、ゆっくりよく噛んで
食べることです。
また食後にコーヒーやお茶を飲むことによって、高まります。
おいしく食べることによって、食事誘導性熱代謝を高める
ホルモンの分泌が盛んになるそうです。
ですから食事はおいしく愉しんだほうが得ということになります。
食事誘導性熱代謝は1日の総消費エネルギーの10%を
占めています。
ダイエットのために食事を抜くと、この食事誘導性熱代謝が
使われないということになってしまいます。
以上の3つの代謝の合計が消費エネルギーで、摂取エネルギーの
方が大きい場合に太るということになります。
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