脳を活性化させるトレーニング
人間は中年あたりから、脳の働きが衰えていくと言われて
います。
記憶は脳の中の海馬といわれる器官が司っています。
外からの情報をこの海馬がすべて一旦受け入れます。
この情報は短期記憶として海馬に収めれ、その後海馬から
前頭葉へ情報を移動させ長期記憶として保存されます。
中でも前頭前野という部分は意思や意欲、自意識、自我
などを司っており、最も人間らしい脳力を発揮できる機能で
他の動物に比べて当然人間が特別発達している部分でも
あります。
脳自体は約140億個の神経細胞から成り立っており、30歳を
過ぎた頃から徐々に細胞の数が減っていくと言われています。
(但し海馬の細胞は鍛えれば増えるとも言われています）
加齢と共に衰えていく脳の働きを活性化させるには、こころがけ
が必要です。
脳の働きを鍛えるトレーニングは以下の様なものがいいと
言われています。
1.手先を使う
脳の分類の1つに記憶や思考を司る左脳と、直感や創造性を
司る右脳に分けることができます。
左脳は右半身、右脳は左半身が支配しています。両方の脳を
活性化させるためには、両方の手をたくさん動かしてあげる
ことです。
利き手だけでなく両手をまんべんなく使うようにしましょう。
2.会話をする
会話をたくさんするなど人とのコミュニケーションをとることに
よって脳が使われ活性化されます。
3.ゲームで遊ぶ
最近は脳を鍛えるゲームがたくさん出回っています。
またＴＶでもクイズ番組などで脳を遊びながら鍛えるのもいいで
しょう。
4.栄養の補給
脳の活性化に良い栄養源を摂取することも効果的です。
脳の働きを高める栄養源の1つにＤＨＡ（ドコサヘキサエン酸）
という多価不飽和脂肪酸があります。
これはさば、いわし、さんまなどの青魚に多く含まれています。
ＤＨＡは脳に多く存在し、神経伝達の重要な働きを担い、
集中力や記憶力を高める作用があると言われています。
他にはイチョウ葉エキスも良いと言われています。
イチョウ葉エキスの成分であるフラボノイドやギンコライドには
高い抗酸化作用があり、脳の毛細血管の血流を促進したり
記憶力、集中力、思考力の低下を防ぎ、また脳細胞が死滅
するのを防いだりする働きがあります。
また食事は良く噛んで食べるというのも脳の活性化には良い
そうです。
5.運動をする
筋力トレーニングなど筋肉を動かすと脳の活動が活発になる
と言われています。
またウォーキングなどの有酸素運動は酸素を大量に脳に摂り
入れることが出来、脳（特に前頭葉）の活性化に有効と言わ
れています。
高齢になっても運動を継続的に行っていた人は、認知症や
アルツハイマー病になりにくいという調査結果もあります。
6.質の良い睡眠を摂る
ぐっすり眠れた朝は頭もすっきり脳の働きが活発になります。
また記憶は睡眠中に定着するらしいです。
半身浴や寝る前にストレッチをしたり、音楽、アロマなどを利用
して質の良い睡眠を摂る様に心がけましょう。
その他にも、
本を読む（特に音読）
文章を書く
音楽を聴く
好きなことをする
旅行をする
新しいことを始める
などが脳の活性化に効果があると言われています。
いずれにしても、身体と同じように脳もトレーニングして
心身ともに健康に暮らしていきたいものです。
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