最大筋力と最大筋パワー
1RM(1回しか持ち上げることが出来ない重さ)を最大筋力と
いいます。
最大筋力は
1.筋の断面積
2.筋繊維の動員率
3.速筋(白筋)線維の比率
によって決まります。
最大筋力は筋の断面積に比例します。そこでトレーニングに
よって筋線維を太くし、最大筋力を高めます。
最大筋力を向上させるには、高重量の負荷をかけてトレーニン
グすることが大切です。
但し、注意したいのは身体が大きいほうが当然、筋の断面積も
大きく、筋肉量も多くなりますが体重1kgあたりの筋力は相対的
に小さくなるということです。
ですから身体の小さい人の方が自分の身体をコントロール
し易くなるとも言えます。
体重が2倍あるからといって筋力も2倍になるわけではなく
あくまでも筋の断面積に比例するということです。
また筋力を発揮する時に、どれだけ筋線維を動員出来るかが
ポイントとなります。これには神経系の抑制が関連されると
言われています。
私たちの身体は故障を避けるためなどの理由から、神経系の
働きによって最大筋力が70%ほどに抑制されるように出来て
います。この抑制を少しでも弱めて最大筋力に近づけるように
神経を集中させるなどの訓練をすることが筋線維の動員率を高
めることになります。
そして遅筋(赤筋)線維よりも強い力を出すことが出来る速筋
(白筋)線維の比率が高いほど最大筋力が大きくなります。
この速筋(白筋)線維と遅筋(赤筋)線維の割合は遺伝によって
決まっていると言われていますが、トレーニングによっても向上
させることも可能と言われています。
スポーツにおいてパフォーマンスの向上に不可欠なのが
最大筋パワーです。最大筋パワーとは筋肉が瞬間的に大きな
力を発揮することです。
ですから、スポーツにおいては最大筋力よりも最大筋パワーの
方が重要と言えます。
このスポーツにおいて重要な瞬間の力は
(スピード)×(筋力)=(最大筋パワー)で求められます。
スポーツにおいてパフォーマンスを高めるには筋力とスピード
の二つの向上を目標においてトレーニングすることが大切なの
です。
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