骨格筋の形
骨格筋には二頭筋、三頭筋、四頭筋などの名前が付いて
いるものがあります。
これら名前の由来は、骨格筋の形によって付けられたもの
です。
私たちの身体にはおよそ400ぐらいの骨格筋が存在します。
そのほとんどは、両端が関節をまたいで別々の骨に付着
しています。
筋肉が収縮すると関節を起点に骨が動き、それによって
身体を動かすことができるのです。
1本の骨格筋は、数百から数十万の筋線維から形成されて
います。
これら筋線維が数十本に束ねられて筋束というものを形成
しています。
骨格筋はこの筋束の配置などによって、さまざまな形を
作っています。
筋束が筋と同じ方向に平行に配列している骨格筋を紡錘状筋
(平行筋)といいます。上腕二頭筋などはこれにあたります。
紡錘状筋は大きな力は出せないが収縮スピードは速いという
のが特徴です。
筋束が斜めに配列している骨格筋を羽状筋といいます。
大腿四頭筋などがこの種類に入ります。
羽状筋は収縮スピードは遅いが大きな力を生み出すのが特
徴です。
また骨格筋が付着している部分で体幹に近い方の部分を
起始といい遠い方を停止といいます。
骨格筋の両端のうちこの起始に近い部分を筋頭といい
筋頭が二分されているものを二頭筋(上腕二頭筋など)
三分されているものを三頭筋(上腕三頭筋など)、四分されて
いるものを四頭筋(大腿四頭筋)といいます。
|
|