フィットネス ビギナーズノート

マフェトン理論


私たちはジョギングなどの運動を通して健康な身体を維持したい
と願っています。

しかし競技者など激しい運動をしている人にとっては、かえって
健康を損なう場合もあります。



マフェトン理論とは

そこで競技スポーツと健康を両立させるために考案されたのが
マフェトン理論です。

もちろん私たちは競技者のようなトレーニングは考えられません
が、一般人の私たちでもとても参考になる理論です。

マフェトン理論はフィリップ・マフェトン博士が考案したもので
そのキーワードは『心拍数』です。

マフェトン博士は以下のことを科学的に証明しました。

1.心拍数の比較的低い有酸素運動(エアロビック運動)を続ける
    ことによって循環器系、関節、筋肉等が健康な状態になって
    いく。

2.有酸素運動によって発達した身体システムは、身体の全機能
    を正常に保つ働きをする。


3.有酸素運動でのスピードが向上すると、競技パフォーマンスも
    向上する。

4.有酸素運動によって発達した身体システムは、大きな負荷を
    与える無酸素運動(アネロビック運動)によるダメージも最小限
    に抑える。





『180公式』

マフェトン理論を実践するためには自分に最も適した運動強度で

運動を行うことです。

そのためには心拍数を指標とした『180公式』を使用します。
これは最大エアロビック心拍数を求める公式で、トレーニングでは
必ずこの数値以下の心拍数で行うことです。
この数値を超えるとアネロビック運動になってしまうのです。

A.2年以上、順調にトレーニングが出来ており競技等の成績が
    伸びているような状態。             180-年齢+5


B.過去2年間、風邪をひいたのは1度か2度で大きな問題も無く
     トレーニングも出来ている状態。      180-年齢


C.競技等の成績が伸び悩んでいて、よく風邪をひいたり、故障や
    怪我を繰り返しているような状態。      180-年齢-5


D.病気にかかっていたり、治ったばかり、手術したばかり、退院
    したばかり、もしくは投薬中のような状態。 180-年齢-10


具体的な方法は、ゆっくり15分ほど時間をかけて目標心拍数まで
上げていき、目標心拍数に達したらそのままキープして運動を続け
ます。運動を終える時も15分ほど時間をかけながら心拍数を戻して
いきます。

ジョギングをする時、すぐに普段のスピードで走り始めてしまうと、
いきなり心拍数が上がってしまい毛細血管にまでは血液が流れにくく
なってしまいます。

ところがマフェトン理論のようにゆっくり時間をかけて目標心拍数に
達するようにすると毛細血管にまで血液が行き渡るようになります。

毛細血管にまで酸素がたっぷり運び込まれてくると、エネルギーの
獲得も容易になり運動効果も上がっていくのです。

このようにマフェトン理論は心拍数を指標とした自分に最適な運動
強度(きつくない運動強度)を実践することによって、脂肪を効果的に
エネルギーとして使用し燃焼させます。

ジョギングをしている人たちにとっては、マフェトン理論の運動を実践
することによって、同じ心拍数でもさらに速いスピードで走ることが
可能となるのです。


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